犯人は著名なミステリー作家。自分の姪がその夫によって殺されたと信じ込み、夫を金庫に閉じ込めて殺害する。コロンボには珍しい復讐が殺人の動機。
クライマックスの決め手はよいと思うが、それ以外がはてなマーク連続のエピソード。
計画殺人なのに犯人の計画が杜撰。金庫の警報スイッチがオンのまま。犯人をゆする秘書がキーを返してしまうのも不可解。そのキーを処分せずに自分で発見したとコロンボに自白するのも不思議。
弁護士に見破られてしまっているシーンも入れる必要があるのか。
コロンボが積極的に挑発するが、犯人は全く意に介しない様子でスルー。頭脳対決とはならない。あまりにも凡庸な犯人、不出来なトリック。まるで意図したかのようだ。
人間ドラマとしても、姪の復讐のための殺人なら、そのあたりの心情の描き方が不十分。姪の夫の人物描写がないので、同情がわかない。
犯人のモデルがアガサ・クリスティだともいわれている。クリスティにけんかを売っているような設定。
最後に見逃してくれと懇願する犯人に、コロンボは「お互いにプロだから」と言って取り合わない。この時期にアガサ・クリスティは「カーテン」を出しているので、それに向けてのメッセージではと邪推してしまう。
コロンボは、「殺しは悪いに決まってます。」と即興スピーチで言っているし。
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1 殺人処方箋
2 死者の身代金
3 構想の死角
4 指輪の爪あと
5 ホリスター将軍のコレクション
6 二枚のドガの絵
7 もうひとつの鍵
8 死の方程式
9 パイルD-3の壁
10 黒のエチュード
11 悪の温室
12 アリバイのダイヤル
13 ロンドンの傘
14 偶像のレクイエム
15 溶ける糸
16 断たれた音
17 二つの顔
18 毒のある花
19 別れのワイン
20 野望の果て
21 意識の下の映像
22 第三の終章
23 愛情の計算
24 白鳥の歌
25 権力の墓穴
26 自縛の紐
27 逆転の構図
28 祝砲の挽歌
29 歌声の消えた海
30 ビデオテープの証言
31 5時30分の目撃者
32 忘れられたスター
33 ハッサン・サラーの反逆
34 仮面の男
35 闘牛士の栄光
36 魔術師の幻想
37 さらば提督
38 ルーサン警部の犯罪
39 黄金のバックル
40 殺しの序曲
41 死者のメッセージ
42 美食の報酬
43 秒読みの殺人
44 攻撃命令
45 策謀の結末
2 死者の身代金
3 構想の死角
4 指輪の爪あと
5 ホリスター将軍のコレクション
6 二枚のドガの絵
7 もうひとつの鍵
8 死の方程式
9 パイルD-3の壁
10 黒のエチュード
11 悪の温室
12 アリバイのダイヤル
13 ロンドンの傘
14 偶像のレクイエム
15 溶ける糸
16 断たれた音
17 二つの顔
18 毒のある花
19 別れのワイン
20 野望の果て
21 意識の下の映像
22 第三の終章
23 愛情の計算
24 白鳥の歌
25 権力の墓穴
26 自縛の紐
27 逆転の構図
28 祝砲の挽歌
29 歌声の消えた海
30 ビデオテープの証言
31 5時30分の目撃者
32 忘れられたスター
33 ハッサン・サラーの反逆
34 仮面の男
35 闘牛士の栄光
36 魔術師の幻想
37 さらば提督
38 ルーサン警部の犯罪
39 黄金のバックル
40 殺しの序曲
41 死者のメッセージ
42 美食の報酬
43 秒読みの殺人
44 攻撃命令
45 策謀の結末