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映画

映画「ナチス第三の男」(2017)の感想。

第二次世界大戦中、ナチス親衛隊のNo.2となったラインハルト・ハイドリヒを描いた作品。ナチス高官で唯一暗殺されたとされるラインハルト・ハイドリヒ。前半はハイドリヒの出世と権力掌握を、後半はチェコのレジスタンスによる暗殺計画が描かれる。ナチス...

西村京太郎著「D機関情報」の感想。

西村京太郎によるスパイ小説。著者の自著ランキングでは1位に挙げている。敗戦濃厚な状況の太平洋戦争末期、海軍中佐の関谷は水銀調達の密命を受けヨーロッパに赴く。その代金である金塊が潜水艦によりドイツに到着すると、それをトランクにつめ車でスイスに...

垂秀夫著「日中外交秘録」の感想。

著者は前中国大使で「中国が最も恐れる男」と言われた外交官。仕事の出来る人の手記だ。外交官人生40年の回顧録であり、その間の日中外交の記録でもある。チャイナスクールの一員としてスタートし、中国大使として退官するまでの対中外交が詳細に記述されて...
外国語

ドメニコ・ラガナ著「日本語とわたし」の感想。

昭和50年発行の古い本。著者はイタリア生まれのアルゼンチン人。日本語の研究者というわけではないが、独学で身につけた日本語を使って日本語で文筆活動を行っていた。とにかく本書を読んだだけで驚いてしまう。これは翻訳本ではなく、著者自身によって書か...
映画

映画「完全なるチェックメイト」(2014)の感想。

フィッシャーの半生とスパスキーとのチェス世界王者決定戦を描いた作品。主人公のボビー・フィッシャーを演じるトビー・マグワイアがいい。破天荒な天才であったフィッシャーの人生を、過剰なまでの自信とその裏返しである不安の表情を見事に演じ分けている。...

佐藤大介著「韓国・国家情報院」の感想。

韓国の情報機関である国家情報院の歴史と活動についての本。かつては「泣く子も黙るKCIA」と言われるほど、絶大な権力を誇っていた国家情報院。朝鮮半島の分断が冷戦時代の対立の最前線であったことから、北朝鮮に対する諜報活動はもちろん、国内統制にも...
映画

映画「首都消失」(1987)の感想。小松左京原作。

小松左京原作のSFスペクタクル。渡瀬恒彦、名取裕子出演。首都東京が謎の雲に覆い包まれ、外との交信が一切途絶えてしまう。首都機能を喪失した日本は臨時政府を設立し難局の打開を図るが、米ソ軍事的な不穏な動きも目立つようになる。技術者たちはなんとか...

道尾秀介著「雷神」の感想。(ネタバレ)

かなりトリッキーなミステリー。謎解きだけにたよるのではなく、全体の構成を挑戦的なフォーマットでつくってしまった作品。一言で言えば、風が吹けば桶屋が儲かる的な因果律を使って物語を作っている。まったく関係のない出来事が、回り回って他の出来事に大...

ミシェル・エルベール&ウジェーヌ・ヴィル著「禁じられた館」の感想。

1930年代のフランスのクラシックミステリー。富豪の館で主人が自室で殺害された。それまでには何度も館から出て行くようにとの脅迫文を受け取っていた。周りには使用人が多数いて、それぞれにアリバイがある。互いの潔白を証明するような証言が集められる...
テレビ

BBCドラマ「ザ・ゲーム」(2014)の感想。KGB対MI5の諜報戦。

BBC制作のスパイドラマ。全6話。冷戦下の70年代に英国情報局保安部MI5がソ連KGBと繰り広げる諜報戦。かなり本格的なスパイドラマ。イギリス国内でKGBのガラス作戦という陰謀を阻止しようとするMI5の活躍が描かれる。最近のBBCドラマと違...
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