映画「シェルブールの雨傘」カトリーヌ・ドヌーヴ主演の感想

カトリーヌ・ドヌーヴ主演のフランス映画。音楽が有名なミュージカル映画の名作。まだ見ていなかったので見始めたが、セリフが全部歌なのには驚いた。オペラのようだ。

主演のカトリーヌ・ドヌーヴはまだ若い頃の作品なので、少し線が細い感じがする。それを補うかのように母親役のアンヌ・ヴェルノンがいい味を出している。二人の対比で、より存在感が高まっている。

50年前に作られた映画だが、色彩がとてもきれい。とくに華やかな配色が見事。

ストーリーは単純な悲恋物語。ミュージカルの歌とともに淡々と流れていくので、運命に翻弄されるせつなさがなおさら強く感じられる。運命というのはもちろんアルジェリア戦争。時代的に反戦の意味もあるのだろう。

好みがわかれると思うが、よい映画だと思う。

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