映画「宝島」(2025)の感想。真藤順丈原作、真藤順丈監督、妻夫木聡主演。

戦後の沖縄の苦難の歴史を描いている。

非常に難しく微妙な問題だ。米軍に一方的な有利な協定のため、犯罪者が逃げおおせてしまう理不尽さ。ときには命までも奪われる島民たち。それに反抗する若者たち。それでも島民の生活は大きく米軍に依存している。

暴力と暴動が画面いっぱいに広がり、かなり過激な演出だ。それが延々と続く。何故、沖縄の人たちは声を上げているのかという根本的なところをクローズアップしている。単に沖縄基地問題として片づけられていることが、こんなにも悲惨な状況が伴っていることを激しく訴えている。セピア色の映像は、ただ古い話を示しているだけでなく、終戦からの長い苦難の歴史があるということも象徴しているようだ。

ただ、若者たちがテロまがいの行動に走るところが過剰に使われていて、これが本当の沖縄かと正直思ってしまう。映画としても、暴力シーンをつなぐことで3時間を持たせている感じもして、見続けるのが少しつらくなる。