刑事コロンボ「殺人処方箋」感想。ベスト20で12位

シリーズ化される前の1968年にパイロット版として放送された第1作。古さを感じるし、あまり予算もかけていないようだが、出来はかなりよい。

犯人はジーン・バリー演じる精神科医。財産目当てに妻を殺害し、愛人を利用してアリバイをつくる。

コロンボは大きな矛盾点を見つけられないが、精神的に犯人と共犯女優を追い込む。クライマックスはあっと言うようなトリック。

オープニングはウルトラQのようなタイトルとおどろおどろしい独特の音楽。ストーリーも、後のエピソードとは大分雰囲気が違う。

ミステリー的な謎解きで追い込むのではなく、セリフ回しで追い込む。舞台劇らしい犯人とのセリフの対決が見せ場になっている。

コロンボのキャラもヨレヨレでない。切れ者刑事といった雰囲気を漂わせる。共犯女優とのシーンは冷徹さと鋭さがでていてこわいくらいだ。

犯人がコロンボの精神分析をするシーンがあり、そこではっきりと後のコロンボ像が示されている。次作の「死者の身代金」では、あのヨレヨレコロンボになっているが、このエピソードではまだそこまで役柄がかたまっていない。

こういった鋭いコロンボのパターンを続けたら、あれほど人気が出たかどうかわからないが、このエピソードは出来もよく、別のコロンボを見ることができる貴重な作品だと思う。

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