経済

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岸宣仁著「財務省の「ワル」」書評感想。最強官庁の今。

変わりつつある今の財務省の内情をレポートした本。 一昔前までの大蔵省紹介本というと、最強官庁としての強大な権力と鉄の掟で統率される内部組織に言及するものが多かった。絶大な予算権限、政治家をも動かす力、エリートたちの出世競争など。 この本では...
投資

映画「マネー・ショート」(2015)リーマン・ショックで儲けたトレーダーたち。

サブプライムローンによる住宅バブル崩壊からリーマンショックに至った経済危機。その危機を利用して巨万の富を築いた投資家たちの物語。 風変わりな金融トレーダーのマイケルは、格付の高い不動産抵当証券の中に破綻の可能性を見いだす。銀行家、ヘッジファ...

渡瀬裕哉著「なぜ、成熟した民主主義は分断を生み出すのか」書評感想

成熟した民主主義で起きているアイデンティティの分断について考察した本。 民主主義が成熟するとなぜアイデンティティの分断につながるのか。選挙マーケティングで行われるアイデンティティ分断の戦略、リベラルと保守はどのように分断をつくったか、独裁体...
投資

植村修一著「世界を支配する運と偶然の謎」書評感想

刺激的なタイトルに惹かれて読んでみた。運に焦点をあててその謎を解明しようという本。事例の紹介が多く、ビジネス、経済、科学、国際情勢など多岐にわたっている。著者は元日銀マンなので、とくに経済金融に関するものが多い。 世の中のあらゆる場面で出て...

長谷川慶太郎著「2020長谷川慶太郎の大局を読む」書評感想

恒例の大局を読むは今年で最後になる。 いつものように大局的な見地から本質的なところを指摘している。 金融緩和は続くが実体経済よくない 米中貿易戦争は中国が譲歩 リブラが基軸通貨になることはない 日本は自由貿易のリーダーになる 北朝鮮はいずれ...

エミン・ユルマズ著「米中新冷戦のはざまで日本経済は必ず浮上する」書評感想

テレビでもおなじみのトルコ人アナリストによる世界情勢と投資戦略についての本。 米中の覇権争い、ブロック化、日本の復興、中東とアフリカ、投資戦略の各項目について、わかりやすく解説してある。 前著に引き続いて、基本的には日本に好意的な内容。米中...

安達誠司著「消費税10%後の日本経済」書評感想

現在の日本と世界の経済状況と消費増税の影響、今後の経済の展望についてまとめた本。 消費増税についての本は、批判ありきの立場で政権や政策の失敗を糾弾するような本が多い。本書はそれらとは違い、公平な立場で経済状況の分析を行っている。 豊富なデー...

大前研一著「世界の潮流2019〜20」書評感想

毎年出版される世界情勢を概観するまとめ本。 ・世界経済はピークを過ぎた ・中国経済はリセッション入った ・参議院選挙前に日露平和条約を締結する ・日産はゴーンいなくても大丈夫 ・秩序崩壊させるトランプ ・米中貿易戦争は不毛 ・異常な指導者が...

水野和夫著「資本主義の終焉と歴史の危機」書評感想

長期的視点で歴史を振り返り、今日の低金利時代が資本主義の行き詰まりを示してしることを説明した本。 資本主義が拡大を続けるためには、途上国にマーケットを拡大していくことが不可欠。アフリカしか未知の市場が残されていない状況では、最早行き詰まりし...

藤田田著「勝てば官軍」書評感想。マクドナルド創業者の成功法則。

日本マクドナルド創業者の著者によるビジネス成功法則についての本。1996年初版の復刻本。 1996年発行なので、すでの20年以上も前に書かれたものだが、今からみると鋭い指摘が多々ある。 当時、バブル崩壊後の苦境にあえぐ日本経済の中で、マクド...
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