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柯隆著「中国不動産バブル」の感想。

テレビ、ラジオでお馴染みの中国経済の専門家柯隆氏による中国不動産バブルについての解説本。 前半は、中国不動産バブルの詳細な解説。なぜ、バブルが起きて崩壊の危機に瀕しているのかが詳しく述べられている。日本のバブルとの比較しての中国特有の事情に...

片山和之著「歴史秘話 外務省研修所」の感想。

著者はキャリア外交官で元外務省研修所長。外務省研修所の公式の通史というわけではないが、かなり充実した内容が記されている。 歴史的な背景の説明では、明治の時代から外務省では人材育成に力が入っていたことがわかる。当時の列強に追いつくためであるが...

野口悠紀雄著「83歳、いま何より勉強が楽しい」の感想。

数々の勉強本を出してきた野口先生が、退職後にしぼった学び方のガイドブック。 勉強を楽しみとしてとらえることができるなら最高。リタイア後にはあり余るほどの時間がある。現役時代のしがらみもなくなる。学びを助けてくれるデジタルツールもどんどんと進...

サイデンステッカー 、松本道弘編集「最新日米口語辞典 [決定版]」の感想。

エドワード・G・サイデンステッカー、 松本道弘共著による「最新日米口語辞典 」。40年以上も前に出た初版の改訂版。旧版も持っているが、かなり改訂されているので新たに購入してみた。 引くための辞書というよりも読むため辞書。こなれた日本語表現を...

福原直樹著「黒いスイス」の感想。

国をイメージで語るとき、スイスは間違いなく好感度トップグループに属するだろう。北欧諸国とともに高い生活水準と紛争の影のない平和なイメージで、ユートピアのように感じる国だ。本書では、そういったスイスのイメージを覆すようなトピックスが並び、裏の...
投資

清原達郎著「わが投資術 市場は誰に微笑むか」の感想。

著者は、しばらく前にサラリーマンで長者番付1位になり話題になった人。野村證券からファンドマネジャーという華麗なる経歴で、当時百数十億円くらいの収入だったと記憶している。 引退を機に書いたという本書はかなり中身が濃い。野村證券時代の経験、ファ...

高木彬光著「刺青殺人事件」の感想。

高木彬光のデビュー作。神津恭介が登場する。 刺青絡みの殺人事件。謎解きとしてかなり面白い。今にしてみれば、双子のトリックはありきたりにも思えるが、デビュー作でこの出来はやはりさすが。著者の「刺青物語」も読んだことがあるが、刺青に関する造詣の...

鮎川哲也著「黒いトランク」の感想。

本格ミステリの傑作として名高い作品。だいぶ前に読んだことがあるが、改めての読み直してみた。 ストーリーの基本はゴリゴリの謎解きミステリー。徹頭徹尾、トランクの中身と行方が謎解きの鍵となる。巻末には時刻表まで添付されていて、さあどうぞとクイズ...

G・K・チェスタトン著「ブラウン神父の醜聞」の感想。

ブラウン神父シリーズの第5集であり最終作。毎日1話ずつ読み進めて、ようやく最後にたどり着いた。 よかったのは、 「ブラウン神父の醜聞」 「古書の呪い」 「ブルー氏の追跡」 「ピンの意味」 「村の吸血鬼」 だんだんとスタイルが固まってきたよう...

G・K・チェスタトン著「ブラウン神父の秘密」の感想。

ブラウン神父シリーズの第4作。 4作目になるがずっと同じレベルを保っていて、この集もなかなかの粒ぞろい。最初と最後のエピソードは、毛色の変わった独白的な内容で、これはこれで面白かった。 よかったのは次の3作。 「俳優とアリバイ」 「ヴォード...
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