刑事コロンボ「ロンドンの傘」感想。ベスト20で7位

コロンボが、海外視察でロンドンのスコットランドヤードを訪れるエピソード。異色の作品だが、中身が濃く、展開も適度のスピードがあって傑作だと思う。

犯人は舞台俳優夫婦。スポンサーと支援打ち切りの件で言い争いになり、誤って殺してしまう。階段から落ちたように偽装しようとするが、コロンボに矛盾を見つけられる。傘の件から偽装工作を嗅ぎつけた執事に強請られ、第2の殺人を犯してしまう。

ミステリーとしては、コロンボのいつものパターン。最後は少し強引にも思えるが、これくらい鮮やかな解決の方が好きだ。

序盤は、「コロンボ警部珍道中 ロンドン編」といった趣で、観光写真を撮りまくったり、食事中に死体写真を見てげっそりとする様子など笑わせてくれる。狂っているのはビッグ・ベンじゃなくて、あなたの腕時計の方だよ、コロンボさん。

中盤に第2の殺人が起きる。傘という小道具が犯人の工作とコロンボの捜査を惑わせる。被害者の執事をうまく事件に関与させて、ストーリー的にもうひと波乱起こしたところがうまい。

観光名所が随所に入れられているが、自然でそれほど違和感がない。

それから、映像は、どこを切り取ってもイギリスという雰囲気が感じられる。アメリカ人がイギリスをどう思っているのかの映像としてみれば興味深い。融通のきかないお堅い気質、貴族の文化、城、貴族、執事、クラシックカー、上流階級のクラブ、労働者階級のパブなど。

原題はマクベスからの引用らしいが、そういった知識があれば、もっと楽しめるかもしれない。

抜け目のない執事を演じたウィルフリッドハイドホワイトは、「第三の男」や「マイ・フェア・レディ」にも出演している俳優さん。イギリス執事にピッタリだ。

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