刑事コロンボ「策謀の結末」感想。ベスト20で15位

旧シリーズ最終作。詩人作家で革命家の犯人が、取引きのもつれで武器仲買人を殺害する。

ミステリーとしては平凡なエピソード。切れ味鋭いコロンボの推理や犯人の追い込みは見られない。

だが、ドラマとしてはなかなか面白い。背景に北アイルランドのテロの問題があり、それにからむ武器の密輸がプロットになっていて、割と壮大な背景をもとにしたストーリーだからだ。
それに加え、犯人が詩人のため、詩のやりとりをするセリフが多いのも楽しめる。原語でないとわからないのは残念だが。

コロンボシリーズ終盤のエピソードは、ミステリーとしてはつまらないものが多いが、逆にお金をかけていてドラマとしてみれば面白いものある。この作品もそのひとつ。

コロンボの愛車のプジョーはエピソードごとに少しずつ違うが、今回のものは正真正銘のポンコツ。スクラップ寸前だ。