森村誠一原作ドラマ「殺意の重奏」の感想。古畑任三郎と刑事コロンボが共演。

スカパーで録画しておいた古いドラマを観た。1978年5月に土曜ワイド劇場で放送された「殺意の重奏」。原作は森村誠一で、田村正和と小池朝雄が出演している。

田村正和演じる大手商社マンは、出世競争のライバルである同期が、自分の上司となり、悔しい思いをしていた。ある日、その上司が出社しないため、様子を見るために彼のアパートへ向かう。そこでは彼が死んでいるのを発見する。

このドラマには、なんと古畑任三郎と刑事コロンボが共演している。田村正和は殺人容疑をかけられるエリート社員役。さっそうとした雰囲気は古畑任三郎がいるようだ。

一方の小池朝雄は、捜査を担当するベテラン刑事を演じている。それもヨレヨレのコートを着て、コロンボをそのままのような役柄だ。慇懃無礼に容疑者に迫るしつこさもそのまま。

ミステリーとしての骨格はそれなりにあるのだが、ドラマづくりが少し粗い感じがする。脚本としてはあっと言わせる結末を予定しているようだが、うまく機能していないところが残念。

それでも古畑任三郎と刑事コロンボがそのままの姿で共演しているだけで十分楽しめる。まさに夢の共演といったドラマ。たまたま視聴することができて、大変満足でした。