初期の不人気エピソード。ミステリー的にも消化不良。
犯人は名家の令嬢で兄が経営する会社幹部と交際中。支配的な兄から交際を反対されたため、事故を装って兄を射殺する。コロンボは不審を抱きながら、捜査をすすめる。
これほど話題にならない作品は珍しい。謎解きものとしては不発だし、コロンボよりも犯人の物語が強く出過ぎている感じを受ける。
稚拙で未熟な犯人という点は「死の方程式」に似ている。パイロット版の二人の完璧な犯人像とは対極にある設定だ。その後、このようなキャラの犯人はいなくなった。コロンボと対等に張り合える知能犯でないと、鮮やかなクライマックスを描きにくいからだろう。
そして、未熟な犯人が、歪んだ自立を試みる物語が同時に進行する構成。これは「ホリスター将軍のコレクション」と同じような設定。こういう別ストーリーの同時進行というパターンも、その後はなくなり、コロンボ対犯人にしぼったものが主流になった。
まだ作品の骨格が固まっていない初期の試行錯誤的な作品と言えるかもしれない。
犯人の恋人役は「裸の銃を持つ男」のレスリー・ニールセン、兄は「バイオニック・ジェミー」に出演していたリチャード・アンダーソン。
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1 殺人処方箋
2 死者の身代金
3 構想の死角
4 指輪の爪あと
5 ホリスター将軍のコレクション
6 二枚のドガの絵
7 もうひとつの鍵
8 死の方程式
9 パイルD-3の壁
10 黒のエチュード
11 悪の温室
12 アリバイのダイヤル
13 ロンドンの傘
14 偶像のレクイエム
15 溶ける糸
16 断たれた音
17 二つの顔
18 毒のある花
19 別れのワイン
20 野望の果て
21 意識の下の映像
22 第三の終章
23 愛情の計算
24 白鳥の歌
25 権力の墓穴
26 自縛の紐
27 逆転の構図
28 祝砲の挽歌
29 歌声の消えた海
30 ビデオテープの証言
31 5時30分の目撃者
32 忘れられたスター
33 ハッサン・サラーの反逆
34 仮面の男
35 闘牛士の栄光
36 魔術師の幻想
37 さらば提督
38 ルーサン警部の犯罪
39 黄金のバックル
40 殺しの序曲
41 死者のメッセージ
42 美食の報酬
43 秒読みの殺人
44 攻撃命令
45 策謀の結末
2 死者の身代金
3 構想の死角
4 指輪の爪あと
5 ホリスター将軍のコレクション
6 二枚のドガの絵
7 もうひとつの鍵
8 死の方程式
9 パイルD-3の壁
10 黒のエチュード
11 悪の温室
12 アリバイのダイヤル
13 ロンドンの傘
14 偶像のレクイエム
15 溶ける糸
16 断たれた音
17 二つの顔
18 毒のある花
19 別れのワイン
20 野望の果て
21 意識の下の映像
22 第三の終章
23 愛情の計算
24 白鳥の歌
25 権力の墓穴
26 自縛の紐
27 逆転の構図
28 祝砲の挽歌
29 歌声の消えた海
30 ビデオテープの証言
31 5時30分の目撃者
32 忘れられたスター
33 ハッサン・サラーの反逆
34 仮面の男
35 闘牛士の栄光
36 魔術師の幻想
37 さらば提督
38 ルーサン警部の犯罪
39 黄金のバックル
40 殺しの序曲
41 死者のメッセージ
42 美食の報酬
43 秒読みの殺人
44 攻撃命令
45 策謀の結末