映画「ショーシャンクの空に」(1994)の感想。90年代の傑作映画。

言わずと知れた90年代の傑作映画。無実の囚人である主人公が、絶望的な状況の中でも希望を失わず生きていく姿を描いたヒューマンドラマ。

ぐいぐいと引き込まれるストーリーが最初から最後まで続く。とにかく面白くスカッとする映画だ。

よく見るとあまりにも作られた話だが、構成のうまさでそれを感じさせない。先ず、刑務所に収監されてどん底の状態からスタートする。まったく希望のない状況。周りには悪い囚人仲間がいるし、それに輪をかけて凶暴な看守、そして悪徳所長と、悪の巣窟に放り込まれたも同じだ。これからどうなるんだろうという感情移入しやすい導入部。

そこからは上がるだけだ。希望の光が徐々に明るくなっていく。仲間ができ、モーガン・フリーマン演じる老人とは真の友と呼べる関係になる。専門知識を生かし所長の蓄財を手伝うことで、よい待遇を受けることになる。工具を手に入れ、なにやら裏でやっている気配を見せ、現状に甘んじない姿を描く。

同時に、周りの悪い奴らの悪事があばかれ、天罰を受ける勧善懲悪的な話が重なって進む。観客は懲らしめられる悪人たちを見て爽快感を感じられる。

脱獄工作の過程を詳しく描かなかったとことで、終盤の展開がテンポがよくなり、一気に感動の結末につなげることがきる。

どんなときにも希望を失わないというテーマはわかりやすく、元気にしてくれる。

ヒューマンストーリーとエンターテインメント性を絶妙に盛り込んだ傑作だと思う。