映画「ミルドレッド・ピアース」(1945)の感想。ミステリーと人間ドラマ。

1945年公開のアメリカ映画。戦時中にこんな映画がつくられたというだけで、さすがにアメリカと思わせる作品。

いきなり男が銃で撃ち殺される場面で始まる。隠蔽工作のような行動をとる女主人公。ヒッチコックの映画を思わせるサスペンスタッチのオープニング。その後はなぜ主人公はここに至ってしまったのかの、波瀾万丈の半生の物語となる。ウェイトレスからスタートし、実業家として大きな成功を収める。その原動力となったのは、娘に対する過度の愛情。ただ、その娘が親の心子知らずで、まったく母の言うことを聞こうとしない。そしてまさかの展開に。

ミステリーと人間ドラマをミックスしたようなストーリー。犯人は誰かというポイントと家族の悲劇をうまく融合してある。アカデミー主演女優賞に輝いたジョーン・クロフォードの演技が見どころ。今見ると派手だね。