手嶋龍一、佐藤優著「米中衝突」書評感想

手嶋龍一、佐藤優両氏による東アジアでの米中関係の対談本。手嶋氏はアメリカの観点から、佐藤氏はインテリジェンス方面からの興味深い指摘が随所にみられる。

・米朝会談のメディア報道の誤り
・官邸の情報操作
・韓国ムン政権の立ち位置と影響力
・反知性主義と宗教というOSを共有する米朝トップ
・北朝鮮が狙うカジノ利権
・38度線の緩衝地帯が消滅したときに再構築される東アジアの地政学など。

とくに新アチソンラインというギョッとするようなシナリオの可能性。

欲を言えば、中国からみた視点がもっとあればと思う。中国が東アジアに影響力を及ぼそうとしているのは明らかだが、どういった構想を考えているのかなども。

歴史をさかのぼっての意味なども含め、おもしろく読むことができる本。