NHKドラマ「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」第5話「魔女の儀式」の感想。

森の中で体が焼かれた若い女性の死体が見つかった。遺体には帝王切開のあとが残っており、身元調査から過激な女性解放団体のメンバーであることが判明する。ラファエルたちが現場近くの女性だけで運営される施設を訪れ、事件の手がかりを探る。そして、被害者のパソコンから産婦人科医に暴行される動画が見つかる。

西洋では恐い話と言えば魔女伝説。何やらおぞましい呪術でカモフラージュされた死体の発見から、世間から離れた避難施設への踏み込みあたりまでは、不気味な魔力による殺人かと思わせる展開。その後の捜査で、現代フランスらしい女性解放や代理出産の問題が浮かび上がり、関係者の込み入った事情が明らかになるというストーリー。

今回のラファエルは、母親としての感情が前面に出て、少々かっかとしながらの捜査。アストリッドは、ひとりで参考人の聴取をするほどの安定ぶり。さすがにデートはまだ無理のようだ。

ちょうどアシモフの「黒後家蜘蛛の会」を読んでいるところだったので、黒後家蜘蛛が出てきたのには驚いた。

アストリッドとラファエル1 文書係の事件録放送リスト