NHKBS シリーズ江戸川乱歩短編集IV「少年探偵団」の感想

江戸川乱歩の短編ドラマの第4弾の第2回。タイトルはそのままの「少年探偵団」。

東京に得体の知れない黒い魔物が出没する噂が広がっていた。次々と起きる少女誘拐事件。篠崎家では「呪いの宝石」にまつわる言い伝えから、娘に身の危険を及ぶのではと心配していた。黒い魔物は大胆にも、「呪いの宝石」の強奪と娘の誘拐を実行してしまう。明智小五郎は、不可思議な謎の解明に挑む。

語り手の説明によりテンポよく話が進む。セリフは補助的な扱い。少年探偵団は、中年探偵団というべきキャスティングで、演出の突飛さとの相乗効果が生きている。ストーリーはミステリー仕立て。最後に明智小五郎の謎解き独演会で、満島ひかりの熱演を見ることができる。

異色な演出とともに、謎解きミステリーも楽しめる作品。魔物は出てくるのに怪奇色はやや薄めなのは、子供向けの原作なので仕方ないか。

シリーズ江戸川乱歩短編集Ⅳ「少年探偵団」
NHKBSプレミアム
3月24日(水)19:00-19:30