NHKドラマ「アストリッドとラファエル4 文書係の事件録」第5話「盤上の殺意」の感想。

チェスの世界的プレーヤーが大会の対局中に突然死亡する。駒に仕組まれた毒が原因であった。捜査を進めると赤い駒が次々に見つかり、過去にも類似の事件が起きていることがわかる。

日本テイストを散りばめたこのシリーズだが、さすがに囲碁で話をつくるのは難しいようだ。今回はミステリーでは定番のチェス絡みの事件。当然のごとく棋譜に仕込んだパズル解読がメインになってくる。そこでいつものようにアストリッドの鋭い推理力で事件が解明されていく。

最後にもう一波乱あるかと思ったが、そのまま終わってしまった。チェスの元天才の犯人とアストリッドが対峙する場面では、剣豪どうしの「おぬしなかなかやるな」といったやりとりかと期待したが、思ったよりもあっさりした解決だった。

力作が続いたので、今回は一休みといったエピソードかな。それでも水準は保っているが。