映画「嘘八百」(2018)の感想。中井貴一主演の骨董詐欺コメディ。

中井貴一と佐々木蔵之介主演の詐欺コメディ。しがない古物商と腕は良いがくすぶっている陶芸家が組んで、幻の利休茶碗の贋作で一儲けしようと企む。

詐欺の手口が単純過ぎて、だましだまされる展開になっていないのは残念。一応、大御所鑑定士の理不尽な仕打ちに仕返しをするというストーリーになっているが、骨董界の曖昧さという良い素材をうまく生かせていない。

中井貴一と佐々木蔵之介のコンビはいい味を出していて、面白いには面白い。しかし人情物語もいまいちだし、テンポもあまりよくない。最後の仕掛けもパンチ不足。やはり、二転三転するだまし合いで、観客をもだましてしまう脚本が欲しかった。

楽しめるが、ちょっと小ぶりの詐欺コメディといった作品。