映画「ポセイドン・アドベンチャー」(1972)の感想。古典的パニック映画。

クラシックなパニック映画。ジーン・ハックマン主演。

豪華客船ポセイドン号は、多くの乗客をのせてアテネに向かっていた。航海の途中、地震により大津波が発生し、のまれて転覆してしまう。船内に残された乗客たちは、必死の思いで脱出を試みる。

しっかりとした思想をもとに、精緻に組み立てられた構成でストーリーは進む。船内からの脱出では、次々と障害が起こり、それを皆が力を合わせて切り抜ける。まるでロールプレイングゲームで各ステージをクリアするような印象を受ける。

将来は確かなものでない。それでも希望を持って前に進む。アメリカンドリーム体現するのは主演のジーン・ハックマン。意見の対立もある、弱い者がくじけそうになる、犠牲者も出る。それでも、他人の意見は尊重するし、ルールは守る。

危機的な状況であっても、こうやって人生の苦難に立ち向かうんだという、生きるための指針が盛り込まれている。

パニック映画の古典であり、今となってはご都合主義の脚本のようにも見えるが、観る人が生きる活力を得ることができる作品。