植民地時代の朝鮮独立運動を描いた作品。ソン・ガンホ、コン・ユ出演。
日本植民地時代のソウルで警察官のイ・ジョンチュルは、独立運動組織の義烈団の取り締まりの指令を受ける。接触を続けるうちに彼らの意気に心を動かされ、次第に親近感を持つようになる。義烈団は、爆弾をつかったテロにより独立を達成しようとする。
この時代の映画をつくると韓国はうまい。当時の暗い雰囲気がレトロな映像で見事に再現されている。どうやってストーリーをまとめるのかと思いながら観ていたが、余韻の残るうまい終わり方だった。日本人はもちろん悪役だが、弾圧側としての役割を描いているだけで、あくまで独立運動に焦点を当てているつくりだ。
やはりソン・ガンホはうまい。独立派と内通後に弾圧を強要される場面の苦渋の表情はたまらなくいい。徐々に独立運動組織へ向かう心の動きを、絶妙な演技で表現している。
イ・ビョンホンもわずかに顔を見せるが、相変わらず存在感のある演技をしている。コン・ユもいいが、やはり爽やかな雰囲気がどうしても出てしまう。
この時代の朝鮮半島は、冷戦下の米ソのスパイ戦のように、映画の題材としてはうってつけの舞台だ。この作品は、それを十分に生かして面白い作品に仕上がっている。

