古畑任三郎第21話「魔術師の選択」の感想。犯人役山城新伍。(ネタバレ)

元マジシャンの犯人は、プレイボーイの弟子が同じく女性の弟子と交際することに反対していた。プレイボーイは、反抗的な態度で説得にも応じようとしない。そこで犯人は、パーティーで行ったマジックの最中に、ジュースに毒を入れて弟子を殺害してしまう。

マジシャンが犯人なので、劇中のマジックにも目を奪われるので、楽しみが増える。

傲慢な犯人のキャラと弟子が恋仲になる設定は、刑事コロンボ「魔術師の幻想」を思い出させる。古畑を見下すような演技をする山城新伍は、ジャック・キャシディにかぶる。

解決編は、刑事コロンボ「二枚のドガの絵」の逆パターンになるかもしれないが、これで逮捕するのはちょっと弱いかな。情実がらみの犯人の事情が明かされるので、あっさりとした自白も理解できないわけではないが。

被害者にどうやってジュースをとらせたかのマジシャンズセレクトの説明がない。この種明かしを謎解きの一部として盛り込めば、もっと深みがでただろう。

ミステリーとマジックの両方の謎解きを楽しめるエピソード。