著者の半生記。主にマッキンゼー入社以降のことが書かれている。
経営コンサルタントは今では花形職種になっているが、日本での黎明期にこの業界に入った著者が、実際にどのようなことをしてきたかは興味深い。世界を股にかけて飛び回り、大物経営者たちとも交流を深め、抜群の実績を収めたキャリアが詳細に語られている。
小説の主人公のように、難しい案件を次々に解決し、マッキンゼーの風土まで変えてしまう姿は、まるで風雲児の痛快活躍劇のように読めて、面白いことこの上ない。周辺との摩擦や、トップが驚くほどのバイタリティーが本文からも読み取れる。
著者のような頭脳明晰で行動力のある人には、コンサルタントという職業はうってつけだったのだろう。「企業参謀」という名著があるが、まさにその名の通り、参謀として思う存分腕を振るった一代記だ。

