セバスチアン・ジャブリゾ著「シンデレラの罠」の感想。

フランスの作家セバスチアン・ジャプリゾによるかなりトリッキーなミステリー。雰囲気はカトリーヌ・アルレーの小説のような感じがする。構成も心理面を中心にして描いていて、悪女ものの雰囲気の作品だ。

何と言っても、奇をてらうような心理描写がこの小説の肝だ。トリック自体はごく普通だが、犯人当てになると途端に難しくなる。一人称の語り手がどんどん変わっていくので、誰が本当のことを言っているのかが鍵になる。心理描写から真相を読み解く楽しさを味わえる。

読み終わっても、いろいろと考えてしまうサスペンスミステリー。思ったよりもいいね。