真田理著「馬券億り人」書評感想

表紙を見ても射幸心をあおるような文句が並んでいる。導入も、win5で億を超える払い戻しを2度得た予想手法の解説から入る。そして、パチスロで稼いでいたときの方法も解説。著者はギャンブラーと言えるだろう。

競馬の予想法としてはオーソドックス。確率と期待値を基本にしている。馬券裁判で有名になった卍氏と同じように、オッズの偏りを狙う。更に、細かいところまでみている。レース映像の詳細な分析で勝ちそうな馬をあぶり出す。独自の走法による予想も取り入れている。

タイトルは華々しいし、最後まで飽きさせず読ませるうまい構成になっている。だが、内容は綿密なデータ分析と確率に基づいた予想。プロのギャンブラーの考え方。非常に勉強になるが、真似しようとしても簡単にはできないと思う。競馬本としても力作だし、馬券指南本としても中身が濃く参考になる本。