NHKBSドラマ アガサ・クリスティー「 検察側の証人」の感想

2016年にイギリスBBCで放映されたドラマ。原作の「検察側の証人」は短編の傑作。今までに読んだクリスティーの作品の中では、いちばん気に入っている。

裕福な未亡人が撲殺され自宅で発見された。若い愛人が遺産目当てで犯行におよんだとして逮捕される。無実を訴え続けるが、アリバイを証明してくれるはずの妻が、裏切りの行動にでる。

大筋は原作と変わらないが、オリジナルになかった話が追加してある。弁護士の家庭の問題とその背景にある戦争。原作がよいだけに、とくに必要があるとは思えないが、ちょっと味つけのあるクリスティー作品になっている。

ドラマとしてのクオリティは非常に高いと思う。名探偵ポアロシリーズやシャーロック・ホームズの冒険と同じくらい、古き良き時代のイギリスの雰囲気がよく出ている。

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アガサ・クリスティー 検察側の証人
2019年6月8日 17:00-18:00
2019年6月15日 17:00-18:00