映画「眼下の敵」(1957)の感想。米独の潜水艦の攻防を描いた娯楽戦争映画。

第二次世界大戦中の米海軍の駆逐艦とドイツの Uボートの息詰まる対決を描いた作品。

大戦中に南大西洋で米駆逐艦とUボートが遭遇した。それぞれの艦長は、個人的苦悩を抱えながらも、見事な統率力で艦内をまとめて敵艦を迎え撃つ。

爽快な戦争映画だ。米独の二人の艦長が格好いい。人間的苦悩を滲ませながらも、威厳のある言動で艦内の信頼をしっかりと得る。互いの動向を探りながらのフェアプレイにのっとた頭脳戦は、正々堂々としていて、スポーツの試合を見ているようだ。

あまりの格好良さに、死者や負傷者が出ているにもかかわらず、戦争の悲惨さが隠れてしまい、高揚感まで感じるようになる。ただ、Uボート艦長のナチスに対する忸怩たる思いを持つ姿だけは、しっかりと描かれている。

艦内の暑苦しさや戦闘中の緊迫感あるシーンはさすがうまく撮れている。ただ、この時代のものなので、戦闘シーンには模型レベルの映像が出てくる。それほど気にならないが。

娯楽戦争映画としては古典的な作品。ツボを押さえていて、あまり考えないで楽しめる。