映画「スパイ・ゲーム」(2001)の感想。ロバート・レッドフォード、ブラッド・ピット共演。

ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットが共演。ちょっと色合いの違うスパイ映画。

蘇州刑務所でコレラが発生。ブラッド・ピット演じるCIA工作員が、勝手に外国人医師として潜入して中国当局に捕まる。定年の日に一報を受けたロバート・レッドフォード演じるかっての上司が救出に乗り出す。CIAは中国との外交関係を重視して、捕らえられた工作員を見殺しにしようとする。

非情になりきれず青くささを残すブラッド・ピットと老境に入ったロバート・レッドフォードのコンビの対比がよい。

構成が面白い。終盤まではオムニバス的な回想シーンで、部下の人間性が描かれる。ベトナム、東ドイツ、ベイルートと、それぞれ見応えのある工作。平行して元上司が組織の壁にはばまれながら、秘密裏に救出作戦を実行しようとする。対決するのは敵国ではなくCIAの組織。作戦を完遂して、ポルシェに乗って定年退職するシーンは痛快。

なかなかよくできたスパイ映画。出演の二人の魅力もよくでている。