映画「燃えよドラゴン」(1973)の感想。ブルース・リー迫真の演技。

1973年公開の香港アクション映画。主演ブルース・リーの代表作。

香港の麻薬密売組織の首領が主催する武術トーナメントが要塞島で行われることになった。少林寺の修行者のリーは、その首領に妹を殺された過去があった。リーは復讐を胸に秘め、大会に参加するため単身で島に乗り込む。

ストーリーは目を惹くようなストーリーではないし、伏線もなくゾクゾク感もほぼない。セットも古くさいし、B級映画のような雰囲気がある。

ただ、それだけでは終わらない。この作品の魅力は、少林寺だけで構成されたアクション。その中でも、ブルース・リーの際立つ演技は迫力満点。鍛え上げた肉体を使ったキレのある動きは、娯楽映画のアクションと言うよりも、武術の演舞を見ているような感じさえ受ける。

他の出演者たちも腕に覚えがあるのだろうが、リーの動きは異彩を放っている。今や伝説となったブルース・リーを見るための映画だと思う。