映画「アラベスク」(1966)の感想。ロマンチックミステリー。ソフィア・ローレン出演。

グレゴリー・ペック、ソフィア・ローレン出演のロマンチックミステリー。

グレゴリー・ペック演じる大学教授は、ある日中東の首相イエーナに秘密裏に連れ出される。同国の石油王ベシュラビが不穏な行動をしており、そのスパイを依頼される。予想通りベシュラビから接触があり、入手した象形文字の翻訳をすることになる。しかし、謎の女ヤスミンが現れ、命が狙われていると警告する。

ヒッチコックと007を一緒にしたようなスパイサスペンス映画。ソフィア・ローレンがボンドガール的な役を演じている。

コメディチックでそれなりに面白いが、脚本が煮詰まっていない感じがする。状況設定がふわふわなので、人物関係から筋を追うのがなかなか大変。

ソフィア・ローレンは、正体が二転三転する謎の女で、そこが見どころになるのだが、脚本が甘いところが逆に功を奏して、彼女のミステリアスな存在を際立たせている。ただ、やはりスパイというだけで、最後まで具体的な説明がないのは困るね。

それなりに楽しめるミステリー。ソフィア・ローレンはさすがの貫禄だ。