相棒 season7 第1、2話「還流」の感想。

右京と亀山は代議士のパーティーに出席する。そこで亀山は、高校時代の友人の姿を見かけたので、ホテルの部屋を訪ねるが返事がない。その後、その友人は頸動脈を切られ死亡しているのが発見される。彼はNGOのスタッフとして東南アジアで活動をしていた。

ホテルの密室殺人から始まった事件がどんどん広がっていって、政界の大物につながっていく。そして背景には、国際的な裏の事情がある。

もとになる密室殺人のプロットがしっかりしていて、ミステリーとしてもなかなか面白い。舞台がよいので、いつも以上に右京の論理的な謎解きも光る。

謎が徐々に解かれていくと、視点が国際的に広がっていくのはうまい構成。2時間ドラマだと一本調子では息切れしてしまうが、そうならないための仕掛けがよくできている。

じっくり楽しめるエピソード。シリーズの中でも秀作だと思う。