古畑任三郎第30話「灰色の村」の感想。犯人役は松村達雄。(ネタバレ)

松村達雄が人望厚い田舎の村長を演じる。古畑が風邪をひくという設定。

ある地方の村で、地酒の買い付け詐欺を働いた女を義憤に駆られた村長が斬り殺してしまう。偶然、その村に滞在していた古畑たちは、その女の滞在していた痕跡が不自然に消されているのに気がつく。古畑の追求から逃れようと、村の人々は裏工作に動く。

失踪した人物の痕跡を皆が隠すというのは、ヒッチコックの「バルカン超特急」そのままの設定。古畑任三郎の場合は倒叙式なので、何故村人たちがウソをついているかがわかっていて、心理的なサスペンス劇としてはちょっと弱い。

今泉の出番が多く、ストーリーの本筋に絡んでいるのは楽しめる。ハマグリの話はなんとなく笑ってしまう。

最後は、刑事コロンボ「別れのワイン」同様の人情味あふれる終わり方。コロンボは決定的な証拠を突き止めたが、本編では村長の自白で終わる。謎解きをもう一ひねり欲しかった。

止むに止まれぬ状況での殺人という設定だし、悪い奴を追いつめる古畑とは、少し違ったドラマエピソード。