古畑任三郎第31話「古畑、歯医者へ行く」の感想。犯人役大地真央。(ネタバレ)

大地真央が歯科医で登場。犯人が古畑の歯の治療を行う。

犯人の女性歯科医は、自分を捨てた元恋人の殺害を計画する。歯の麻酔を使って元恋人が犯行現場に現れるように細工する。治療に訪れた古畑をアリバイ工作に利用し、密かに医院を抜け出して殺人を実行する。

古畑をアリバイに利用するという大胆な犯行。うまくアリバイづくりに利用される古畑が、歯医者嫌いの表情を見せるのが楽しい。今泉におちょくってもらいたかった。

犯行計画は、一応手順は踏んでいるがかなり強引。ベースは刑事コロンボの「意識の下の映像。相当に幸運にめぐまれないと成功しないプロット。穴だらけだ。アリバイづくりも、トリックは使っているが、これも無理がある。

解決編は、刑事コロンボの「逆転の構図」。このパターンは、非常に鮮やかに決まるので多用される。ただ、強引に作ろうとすれば作れてしまい、そのまま強引につくってしまいましたというのが今回の変装のオチ。

古畑任三郎シリーズとしては最低限の手順は踏んでいるが、構成がかなり粗く、雑だという印象を受けるエピソード。大地真央の歯科医はよかったが。