照井希衣著「ベラルーシ獄中留学記」の感想。

著者は一般人。ベラルーシ旅行中に当局に捕まり、8ヶ月に渡って拘留された。その獄中の生活を綴った手記。

興味本位で手にとって読んでみた。著者はかなりお気楽な考え方をする人のようだ。。好奇心は旺盛なのはわかるが、それが仇になってしまったようだ。

拘留中の様子は興味深い。窮屈な生活環境であるようだが、連日きつい取り調べを受けたり、ひどい暴力を振るわれたりするほどではなかったようだ。ただ、同室の拘留者たちには悪い人もいたようで、いかにも犯罪者という人とのつきあい方はかなり神経を使った様子がうかがえる。

著者がベラルーシ側の視点で見ていないのが気になる。いくら独裁国家とはいえ、外国人の拘束するには相応の理由がないとできない。ウクライナ戦争の最中に鉄道写真を撮るというのは、ちょっと考えられない。更に、当局にマークされている知人の情報を隠すなど、怪しい人物と思われても仕方ない行動をとっている。

事件としてはかなり深刻だし、そのまま長期にわたる拘留につながったり、帰国ができなくなる事態も想定できただろう。獄中留学記として笑い飛ばせるのは解放されたから。本人の個人的な事情を織りまぜてたストーリーとしてまとめているが、冒険記のようには読めないな。