アリベイ・マムマドフ著「アゼルバイジャンという戦略」の感想。

著者はアゼルバイジャン人。国費留学生として日本に来日し、現在はワインの輸入販売に従事している。日本でアゼルバイジャンをもっと知ってもらうために、様々な活動をしていて、そういう視点で本書も書かれている。

アゼルバイジャンと言っても、せいぜいバクー油田くらいしか思いつかず、最近のニュースではナゴルノ・カラバフでの紛争があったなといった知識しかない。実は、ワインの産地であり、小国として生き残りのために、実に戦略的な外国を行っている国でもある。

隣国アルメニアとは長く敵対関係にあったが、最近和平が結ばれた。しかし、その影響から隣国との関係は複雑。トルコ、パキスタンなどと手を組み、イラン、インドとは緊張も抱えた関係だ。自国の利益を最大限にしようという、生き残りをかけたしたたかな外交を展開している。日本もこれくらいの外交が必要ではと思ってしまう。

アゼルバイジャンを知るうえで、非常によくまとまっていて、コーカサス地域の基礎知識を得るのにもよい本だと思う。