高橋 洋一、石平著「髙橋洋一&石平のデータとファクトで読み解く ざんねんな中国」書評感想

現在の中国が抱える負の面を数々の統計から指摘した本。

米中貿易戦争の読み違いによって中国は追い込まれる。体制維持と改革の方向が相反していて袋小路となった経済。粉飾が常態化していて問題をしっかりと把握できない。過度な不動産投資への依存が重荷となっている。香港の一国二制度の崩壊。韓国の自滅。自由のない中国体制の本質。ちぐはぐな日本経済など。

ただの嫌中本ではないが、中国の現状を厳しく指摘している。データをもとに説明しているので、それなりに説得力はある。

中国の悪い面を挙げれば切りがないと思うので、そういっ前提で見ればよいと思う本。