NHKドラマ「アストリッドとラファエル2 文書係の事件録」第6話「ゴーレム」の感想。

マンションの一室でIT企業の役員が殺された。彼はユダヤ教徒で、現場には粘度の人形ゴーレムにより殺されたかのような痕跡があった。ラファエルたちがその企業に赴くと、共同経営者が行方不明になっており、後日錯乱した状態で会社に現れた。

今回は、ユダヤ教の世界とAIを題材にしたストーリー。難しいユダヤ教の教義と聖書、ヘブライ語などが、事件の手がかりとして使われる。それらがパズルになったり、AIの領域に入ったりと、筋を追うのが疲れくらいに込み入っている。

このシリーズの欠点は、前半に犯人が不必要な人物として登場してしまうこと。この人の出自を、こんなに説明する必要がないんじゃないと思ったら、だいたい犯人になる。短い時間のドラマなので、これも仕方ないかもしれない。

今回もこの例にもれなかったが、宗教教義からAI、薬物といろんな分野にわたる謎解きがしっかりと描かれていて、なかなか見応えがあった。第2シリーズの今までのエピソードの中では一番よかったかな。

アストリッドとラファエル1 文書係の事件録放送リスト