アイザック・アシモフ著「黒後家蜘蛛の会5」の感想。

黒後家蜘蛛の会の最終集。マンネリ化はあるが、よい作品も収録されている。よかったのは、

待てど暮らせど
ひったくり
封筒
アリバイ

この中では、「封筒」がシンプルでいい。「待てど暮らせど」もありがちな盲点をついたもの。「ひったくり」はスパイもの風のテイストで、「アリバイ」は謎解きとして面白い。

メンバーのウイットに富んだ会話を読むのが、このシリーズを通じての楽しみだった。この第5集では、いつも以上に作家ルービンのテンションが上がっていて、画家ゴンザロとの掛け合いが盛り上がっている。