映画「突破口」(1973)の感想。犯罪映画の傑作。

ドン・シーゲル監督、ウォルター・マッソー主演犯罪映画。

曲芸飛行のパイロットである主人公は、銀行強盗を裏家業にしていた。それも田舎銀行を狙って比較的少額の金の強奪を繰り返した。ある日、いつもの手口でニューメキシコの地方銀行に押し入ると、思いがけず75万ドルという大金を手に入れてしまう。それは表に出せないマフィアの裏金であり、FBIとマフィアの双方から追われる身となってしまう。

70年代のB級作品の雰囲気満載のストーリー。登場人物が、それぞれ個性的で、ゆったりとした流れにうまく彩りを添えている。ウォルター・マッソー演じる風采の上がらない小悪党が、最後はうまく逃げおおせる痛快アクションかなと思っていたが、そうではなかった。最後に、アッと言うような急展開が待ち構えている。

クライマックスで、死んだ若い相棒がいつの間にか車のトランクに入れられて登場。そして、主人公が盗んだ紙幣をひとつかみして、燃える車にばらまく。何をしているのかなと思ったが。そうだったのか。歯医者に行く行かないといった伏線があったな。すると。。。。。

ヨレヨレに見える主人公は、実は冷酷で相当な知能犯。そして一級の腕を持つ飛行機野郎でもあったんだ。

脚本がすばらしい。なかなか観ることができない、サスペンスの秀作。いいね、この映画。