映画「誰が為に鐘は鳴る」(1943)の感想。ヘミングウェイ原作、イングリッド・バーグマン出演。

ヘミングウェイの小説「誰がために鐘は鳴る」が原作。ゲイリー・クーパーとイングリッド・バーグマン出演。

スペイン内戦に義勇軍として参加したアメリカ人のロベルトは、フランコ軍の橋を爆破せよとの命令を受けていた。人民戦線派ゲリラ軍と行動を共にするうちに、マリアという女性に出会い、互いに惹かれ合う。

長い映画で、原作がしっかりしているせいもあり、ストーリーの構成がうまい。義勇軍の山岳アジトという舞台の中で、ゲリラ内部の人間模様と悲哀メロドラマ、そしてフランコ軍との抗争がうまくバランスを取って描かれている。

舞台劇のような場面が多いし、メイキャップも今の技術からすれば、何だか学芸会的にも見える。だが、登場人物が生き生きとして、よくできた映画だと思う。

悲惨なシーンは少ないが、無駄に殺し合う場面を見ると、戦争の無意味さを改めて感じざるを得ない。