ルパン三世「ロシアより愛をこめて」(1992)の感想。テレビスペシャルシリーズ第4作。

ルパン三世のテレビスペシャルシリーズ第4作。1992年放送。

ロマノフ王朝の隠し金塊がアメリカに運び込まれて眠っていた。ルパンはその在りかが記された本を捜す。ようやく金塊が銀行の地下金庫に隠されていることを突き止めるが、ロシアの宗教教団の教祖やマフィアも入り乱れ、金塊争奪戦が展開する。

金塊泥棒というシンプルなストーリー。裏がありそうな美女とタッグを組んで、悪人たちとの大立ち回り。五ェ門もそれなりの役回りを担う。怪僧ラスプートンは、このシリーズで後の主流になる敵役のはしりのような設定だ。

クラシックで粗さが残るルパンと最近の壮大な設定のルパンの間にあるような作品。昔のルパンの安っぽさが残っている反面、いい人で優等生ルパンが巨悪と対決するところも組み込まれている。

古いルパン三世の雰囲気を残すドラマだと思う。