cis 著「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」書評感想

どんな本?

著名個人投資家のcis氏による投資本。株式投資の基本的な考え方とこれまでの半生と投資歴について。

どんな手法?

手法としてはテクニカルになると思うが、具体的な方法についての記述はない。投資の哲学、ポジションをとる上での考え方が述べられている。

基本は順張りで、上がっている株を買い、下がったら売る。目先の利益に走らず、利をのばす。相場の動きがすべてというスタンス。

押し目買いやナンピンはしない。勝率は3割で小さな損切りを重ねながら、大きな得をとる。

人が恐怖を感じたときがチャンス、リスクとリターンの折り合いが大事、効率を考えるなど。

後半は、自伝と主な投資歴。

まとめ

著名な投資家なので期待して読んだ。投資法の根幹は、値動きに合わせてポジションをとるということ。

起きていることを客観的にみるという点は一貫している。相場の動きは人間の悲喜こもごもの感情によって偏るが、それに左右されない冷静な見方。

自身を投資家というよりゲーマー、ギャンブラーと考えていて、相場の微妙な動きをかぎ分ける嗅覚のようなものを持っているという印象を受けた。

基本は簡潔でもっともな内容だが、実行するにはレベルが高すぎて手が出せない。トップトレーダーの手法を知ることができ、非常に参考になる本。おすすめ。