田坂広志著「運気を磨く 心を浄化する三つの技法」書評感想

運気の本質について分析した本。

内容としては、スピリチュアル、引き寄せの法則といった分類になると思う。ただ、著者自身の経歴は学問、実業の世界の人なので、科学的な視点での分析を主にして不思議な現象を解説してある。

良い運気を引き寄せるためには、ポジティブ思考を持たなくてはならない。そのためにはネガティブ思考を消すことが大事だが、そのためにはどうすればよいか。その方法が説明してある。

更に、量子力学から偶然と思われる現象の解説、無意識の世界と表面意識の世界のつながり、宗教と科学のつながり、人間関係で和解の重要性などが説明してある。

毎日の生活の中には、偶然だけでは説明できない不思議な現象というものはある。そこに科学的な思考も持ち込んで運の本質に迫ろうとすると、宗教と科学は同じことをいっているといったことになる。真実はひとつという推測は正しいのだろうが、曖昧模糊とした部分とどう向き合うかが問題だ。その助けになる本だと思う。