映画「マネー・ショート」(2015)リーマン・ショックで儲けたトレーダーたち。

サブプライムローンによる住宅バブル崩壊からリーマンショックに至った経済危機。その危機を利用して巨万の富を築いた投資家たちの物語。

風変わりな金融トレーダーのマイケルは、格付の高い不動産抵当証券の中に破綻の可能性を見いだす。銀行家、ヘッジファンドのマネージャー、一線を退いていた伝説の銀行家たちもこの情報に気づき、それぞれの立場でマーケットに立ち向かう。

生き馬の目を抜く世界の話なので、ハラハラ感、躍動感があるし、バブル崩壊前の狂乱相場の様子もよく描かれている。最終的には4人とも大儲けするが、単なる一発逆転で勝って万歳といった爽快ストーリーではない。4人が相場に向かい合う姿勢がそれぞれの人間性を感じさせる。話が独立して進むが、テンポがよいのでそれほどわかりにくさはない。ただ、サブプライムローンと金融の知識が少しないと、あらすじを追うのが苦しいかもしれない。劇中に用語の解説が入っているので助けにはなるが。

投資に関心がある人なら面白くみることができると思う。勉強にもなるしおすすめ。