リーマン・ショックをはじめとする金融危機を扱った2010年のドキュメンタリー映画。
全編のほとんどが関係者のインタビューで構成されていて、その多くがアメリカの政界、金融界、学会の大物たちだ。日本では民間人が政権内に入るのは珍しいが、アメリカではこれが普通。政権に中枢に金融界のビッグネームが入り込むのが常態化している。これほど政権との癒着が進むと問題が起きのが当たり前に思える。もちろん、ロビー活動を通じて、政界とのつながりを築き上げたのは金融界の努力あってのものだろう。しかし、監視する側と監視される側のズブズブの関係が公認され、国家体制の中に組み込まれているのはどうかと思う。
インタビュー拒否が多い中で、作品に出演している元高官たちは、それでも真摯な姿勢持っていると言えるだろう。だが、彼らでも核心の質問に対しては口が重くなる。裏の部分を知っているから真実を語れないのだろう。複雑な金融の仕組みを隠れ蓑にして、ポストを渡り歩いて高額の報酬を得ている後ろめたさもある。
アメリカでさえこういうシステムが黙認されている。権力の中枢には甘い蜜があるということだろう。

