古畑任三郎第4話「殺しのファックス」の感想。犯人は笑福亭鶴瓶。「権力の墓穴」のパターン。

笑福亭鶴瓶が犯人の推理作家を演じる誘拐殺人事件。

犯人の推理作家は、秘書との不倫の末、妻を殺害する。誘拐殺人事件を偽装するため、ファックスを利用して身代金要求する。犯人の指示に従って、自ら身代金の受け渡しに出かけるが、古畑はその行動に疑問を抱く。

ファックスや携帯が重要アイテムになっていて、さすがに時代を感じる。秘書の派手な化粧もバブルメイクだ。プロットは刑事コロンボの「死者の身代金」と同じで、偽装誘拐での身代金の受け渡し。ファックスをもとにした古畑の鋭いツッコミは見どころ。

クライマックスの服装のトリックは、「権力の墓穴」を思い出させる。もう少しはっきりと犯人をを罠にかける演出のほうがよかったかもしれない。

全体的に第1シリーズの他のエピソードと同様に、トリック、ストーリーともよく、今泉のコミカルキャラも楽しめる作品。