映画「ダイヤルM」(1998)の感想。「ダイヤルMを廻せ! 」のリメイク作品。

ヒッチコック監督の「ダイヤルMを廻せ! 」のリメイク作品。

犯人の投資家は、事業に失敗し破産寸前に陥っていた。そこで妻の財産を狙い、妻の浮気相手に殺害を依頼する。完全犯罪を目論で計画を実行にうつすが、思いもしない展開になる。

オリジナル版と比べて脚本がかなり変更されていて、ストーリー的に二の手、三の手が繰り出される構成になっている。これが結構うまくいっていて、緊迫感がどんどん盛り上がっていく。リメイクということで色メガネ的な見方をする人にも、なかなか楽しめるストーリーになっていると思う。

オリジナル版が謎解きメインの舞台劇という印象だったが、本作はハラハラドキドキのサスペンス劇。ただ、刺激は強いが、それだけシンプルさが失われていて、大げさな演出が目立つ。今の作り方だと、こうなるのかな。

なかなかよくできたサスペンス劇。オリジナル版と見比べるのもよいと思う。