映画「相棒 -劇場版- 絶体絶命! 」(2008)の感想。

相棒の劇場版第1作。「相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン」。2008年公開。

人気キャスターが被害者の殺人事件が発生し、現場には謎の記号を残されていた。続いて、衆議院議員が警護中に襲撃されるという事件が起き、そこにも謎の記号が残されていた。連続事件の捜査を進めると、東京ビッグシティマラソンが狙われていることが明らかになる。そして、一連の犯行の背後に、5年前の南米での事件が関連していることがわかる。

他の作品同様に、ストーリーのプロットがうまい。チェスの棋譜を使うのはちょっとやり過ぎだと思うが、殺人事件からマラソン大会、そして過去の外交隠蔽工作の流れは、かなり凝っている。段階を踏んで話しが進行するので、2時間ものでも飽きずに楽しめる。

一方で、純粋ミステリーの謎解きはやや弱く、ストーリーだのみというところがある。終幕もあっさりし過ぎている。楽しめるドラマにするという点では成功していると思うが。

興行的にも成功していて、2時間たっぷり楽しめる趣向が入っている作品。