映画「赤穂城」(1952)の感想。片岡千恵蔵主演。

昭和27年公開作品。片岡千恵蔵主演。戦後、少し経った頃に製作された白黒映画で、忠臣蔵を扱った映画の中ではあまり見る機会がない作品。スカパーで視聴。

この映画では、赤穂浪士の吉良邸討ち入りまでは描かれていない。浅野内匠頭の切腹を知らせる二人が赤穂城に到着するところで終わる。続編の「続赤穂城」では、その続きの赤穂城開城までが描かれる。GHQに配慮してこういった構成になったようだ。

片岡千恵蔵が、浅野内匠頭と大石内蔵助の一人二役を演じている。それ以外は、クラシックな忠臣蔵というつくりだ。白黒映画でありながらも、濃いメイク美吉良上野介の悪役振りはさすがに目立つ。