韓国映画「王になった男」イ・ビョンホン主演の感想

朝鮮王朝第15代国王の光海君の影武者になった男の話。ひょんな事から王の身代わりになった男が、短い期間に民のための政治を行う。人情物語だ。

ありきたりの単純なストーリーだが、つくりが非常にうまい。

先ず、話がわかりやすい。朝鮮王朝の宮廷には、背景には常に官僚達の派閥争いがあって、それがかなり複雑。官職のランクなども予備知識がないとわかりにくい。この映画ではそういったところには深く踏み込まない。

次に、宮中のセット、映像が見事。全体的に照明が暗く、宮殿の荘厳さと国家中枢としても権力のこわさ、冷たさを感じさせる。

更に、主役のイ・ビョンホンの演技がすばらしい。町のごろつきの影武者の軽薄さと本物の光海君を演じるときの迫力はまったくの別人。コミカルな演技もところどころに入り、メリハリがある。

ドラマ「トンイ」の主演だったハン・ヒョジュも王妃役で出演している。凛とした気品のある演技だ。

興行的にも成功して、映画賞も総なめだったのもうなずける。