古畑任三郎第41話「フェアな殺人者」の感想。イチローが犯人役。

メジャーリーガーのイチローが犯人役で登場した話題のエピソード。

ホテルの警備員を勤めるイチローの兄は、フリーライターの男に強請られていた。兄の苦境をみたイチローは、その男の殺害を決意する。毒殺を試みようとするが、フェアプレイにのっとったスポーツマンらしい方法を選ぶ。

前半の、マッチの謎解きで鋭さをみせる古畑の観察力は見応えある。イチローの演技が予想以上によいこともあり、スムーズに進むドラマ展開。今泉のお茶目ぶりも際立っている。

解決のポイントは刑事コロンボ「逆転の構図」、兄弟の情は「愛情の計算」を思い出させる。

やはり、イチローのために用意した脚本のため、全体的には、かなり構成が制約されている印象を受ける。これだけ演技ができるのなら、もう少し通常に近い脚本でもよかったのではと思う。